「AIが便利なのは聞いたことがあるけれど、自分の仕事で何に使えばいいの?」
「ChatGPTを使ってみたいけれど、難しそう……」
このように感じている個人事業主の方もいるのではないでしょうか。
ChatGPTなどのAIは、文章作成やアイデア出し、情報整理など、日々のさまざまな仕事に活用できます。
難しい知識も必要ありません。普段使っている言葉で質問するだけなので、AIを使ったことがない方でも気軽に始められます。
この記事では、個人事業主におすすめのAI活用方法や上手に使うコツ、注意点を初心者向けにわかりやすく紹介します。
「AIで何ができるのかわからない」という方は、まず身近な仕事から活用方法を見つけていきましょう。
個人事業主こそAIを仕事に活用しよう
個人事業主は、本業だけでなく、お客様へのメール、資料作成、集客、ブログやSNSの更新など、さまざまな仕事を自分で行うことがあります。
こうした仕事の一部をAIに手伝ってもらえば、作業にかかる時間を減らすことができます。
例えばChatGPTなら、
- メールの文章を考えてもらう
- 新しいサービスのアイデアを出してもらう
- 長い文章を短くまとめてもらう
- ブログやSNSの投稿案を考えてもらう
といった使い方ができます。
特に、「考える」「書く」「整理する」といった作業はAIが得意とする分野です。
こうした作業にかかる時間を減らすことで、本業やお客様への対応など、より大切な仕事に時間を使いやすくなります。
AIは「仕事を手伝ってくれるアシスタント」と考える
AIを使うときは、すべての仕事を任せるのではなく、「仕事を手伝ってくれるアシスタント」と考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、お客様へのメールであれば、伝えたい内容をAIに渡して下書きを作ってもらい、最後に自分で確認して仕上げます。
アイデアが思いつかないときには、いくつか案を出してもらい、その中から自分で選ぶこともできます。
つまり、
AIに下書きやアイデアを作ってもらう → 自分で確認・修正する
という使い方です。
AIの答えがいつも正しいとは限らないため、最後の確認や判断は自分で行うことが大切です。
まずはAIに仕事をすべて任せようとせず、毎日のちょっとした作業を手伝ってもらうところから始めてみましょう。
次の章では、個人事業主がすぐに試せる7つのAI活用方法を紹介します。
個人事業主におすすめのAI活用術7選
AIはさまざまな仕事に使えますが、最初から難しいことをする必要はありません。
まずは、普段の仕事の中で「時間がかかっている」「毎回考えるのが大変」と感じている作業から試してみましょう。
ここでは、個人事業主が取り入れやすい7つの活用方法を紹介します。
1.メールや文章の作成・添削
AI初心者でも始めやすいのが、メールや文章の作成です。
例えば、
- お客様からの問い合わせへの返信
- 取引先へのメール
- お知らせや案内文
- お礼のメッセージ
などを作ってもらえます。
文章を最初から考える必要はありません。伝えたい内容を箇条書きで渡して、文章にまとめてもらうこともできます。
自分で書いた文章を、
「もう少し丁寧にして」
「半分くらいの長さにして」
「やわらかい表現にして」
と直してもらう使い方も便利です。
文章を書くのに時間がかかる方は、まずメールの下書きから試してみると使いやすいでしょう。
【質問例】
「お客様へ納期が3日遅れることを伝える、丁寧なメールを作ってください。」
2.アイデア出しや考えの整理
新しいアイデアが思いつかないときにもAIを活用できます。
例えば、
- 新しい商品やサービス
- キャンペーン
- 商品名やサービス名
- お客様への特典
- 新しい企画
などについて、複数の案を出してもらえます。
一人で考えていると似たような案になりがちですが、AIに相談することで、自分では思いつかなかった視点が見つかることもあります。
反対に、頭の中にアイデアはあるけれど、うまくまとまらないときにも便利です。思いついていることをそのまま書いて、「わかりやすく整理して」とお願いできます。
ただし、AIが出した案をそのまま採用する必要はありません。
AIからアイデアをもらい、それをもとに自分で考えるための材料として使うとよいでしょう。
【質問例】
「個人経営の美容室で、既存のお客様に再来店してもらうキャンペーン案を10個考えてください。」
3.資料や見積もり・提案内容の下書き
提案書や企画書などを作るときにもAIは役立ちます。
例えば、
「どのような順番で説明すればいい?」
「最初の文章をどう書けばいい?」
と悩んだときに、構成や文章の下書きを考えてもらえます。
AIにお願いするときは、
「誰に」「何のために」「何を伝えたいのか」
を一緒に伝えると、希望に近い案を出してもらいやすくなります。
ゼロから資料を作るのではなく、まずAIにたたき台を作ってもらい、それを自分で修正すると効率的です。
ただし、見積金額や契約内容などの重要な情報は、必ず自分で確認しましょう。
【質問例】
「新しいサービスを取引先に提案するための、提案書の構成を考えてください。」
4.ブログやホームページの記事作成
「ブログを更新したいけれど、何を書けばいいかわからない」
というときにもAIを活用できます。
例えば、
- 記事のテーマを考える
- タイトル案を出す
- 見出しを考える
- 文章の下書きを作る
- 書いた文章を読みやすくする
- 誤字やわかりにくい表現を確認する
など、記事作成のさまざまな場面で使えます。
特に便利なのが、「お客様が何を知りたいのか」を考えるときです。
例えば税理士であれば、「税理士を探している個人事業主は何を知りたい?」とAIに聞けば、料金、相談内容、選び方など、記事のテーマになりそうな案を出してもらえます。
ただし、AIに記事をすべて作ってもらい、そのまま公開するのはおすすめできません。
自社で実際に経験したこと、お客様からよく聞かれること、実際の事例などを加えることで、自社だからこそ発信できる記事にしていきましょう。
【質問例】
「税理士を探している個人事業主が知りたいことを10個挙げてください。」
5.SNSの投稿を考える
InstagramやX、FacebookなどのSNSでもAIを活用できます。
特に、
「毎回何を投稿すればいいかわからない」
「投稿する文章を考えるのに時間がかかる」
という場合に便利です。
業種やお客様について伝えれば、投稿テーマをまとめて考えてもらったり、一つのテーマから投稿文の下書きを作ってもらったりできます。
例えば1か月分の投稿テーマをまとめて出してもらい、その中から使えそうなものを選ぶ方法もあります。
ただし、AIが作った文章だけでは、どのお店でも使えそうな内容になってしまうことがあります。
実際の商品や写真、お客様との出来事、自分の考えなどを加えて、自社らしい投稿に仕上げることが大切です。
【質問例】
「小さなパン屋のInstagramで使える投稿テーマを1か月分考えてください。」
6.ホームページの改善案を考える
AIは、ホームページを見直すときのアイデア出しにも活用できます。
例えば、
- サービス説明をわかりやすくする
- お客様が知りたい情報を考える
- よくある質問の候補を出す
- キャッチコピーを考える
- ページに掲載する内容を整理する
といった使い方です。
例えば自分では十分説明しているつもりでも、お客様から見ると「料金は?」「どこまで対応してくれるの?」など、知りたい情報が抜けていることがあります。
そこでAIに、
「このサービスを初めて利用する人は何を知りたい?」
と聞いてみると、ホームページを見直すヒントになります。
もちろん、AIだけでホームページの良し悪しをすべて判断できるわけではありません。
AIに改善のアイデアを出してもらい、自分のお客様に本当に必要な情報かを考えながら取り入れていくとよいでしょう。
【質問例】
「初めてこのサービスを利用する人が、ホームページで知りたいことを10個挙げてください。」
7.情報を整理・要約する
AIは、たくさんの情報を整理したいときにも便利です。
例えば、
- 長い文章を短くまとめる
- 打ち合わせのメモを整理する
- 箇条書きにする
- 大切なポイントだけを抜き出す
- 複数の情報を表にまとめる
といった使い方ができます。
打ち合わせのあとにメモがバラバラになっている場合でも、その内容を渡して、
「決まったこと」と「次にやること」に分けて整理してもらえば、内容を確認しやすくなります。
自分で書いた長い文章を「3つのポイントにまとめて」とお願いするのもよいでしょう。
ただし、AIを使って調べた情報については、内容が間違っている場合もあります。
特に仕事で使う重要な情報については、AIの回答だけを信用せず、元の情報も確認することが大切です。
【質問例】
「以下の打ち合わせメモから、決まったことと次にやることを分けて整理してください。」
AI初心者が上手に使うためのコツ
AIは難しい知識がなくても使えますが、少し工夫するだけで、より希望に近い答えを出してもらいやすくなります。
ここでは、AIを初めて使う方に知っておいてほしい3つのコツを紹介します。
何をしてほしいのか具体的に伝える
AIへの質問は、人に仕事をお願いするときとよく似ています。
例えば、単に
「メールを書いて」
とお願いするより、
「初めて問い合わせをいただいたお客様へ、打ち合わせの日程を確認する丁寧なメールを作って」
と伝えた方が、希望に近い文章を作ってもらいやすくなります。
ポイントは、「誰に」「何のために」「何をしてほしいのか」をできるだけ具体的に伝えることです。
難しい言葉を使う必要はありません。普段、人にお願いするときと同じように伝えてみましょう。
一度で完璧な答えを求めない
AIから返ってきた答えが、最初から希望どおりになるとは限りません。
そんなときは、最初から質問をやり直さなくても、
- 「もう少し短くして」
- 「初心者にもわかる文章にして」
- 「もっとやわらかい文章にして」
- 「別の案を5つ出して」
など、続けてお願いできます。
AIは一度質問して終わりではなく、会話をしながら希望に近づけていくと使いやすくなります。
「少し違うな」と感じたら、どこを変えてほしいのか、そのまま伝えてみましょう。
まずは毎日の小さな仕事で使ってみる
AIを使い始めるときに、最初から仕事のやり方を大きく変える必要はありません。
まずは、
- メールの下書きを作ってもらう
- 自分で書いた文章を読みやすくしてもらう
- アイデアをいくつか出してもらう
など、身近な仕事から試してみましょう。
特におすすめなのが、普段「時間がかかる」「少し面倒」と感じている仕事を探してみることです。
例えば、毎回30分かかっている作業をAIに手伝ってもらい、10分や15分で終わらせることができれば、その分ほかの仕事に時間を使えます。
「AIで何ができるだろう?」と難しく考えるより、「今やっている仕事を少し楽にできないかな?」という視点で使ってみると、自分に合った活用方法を見つけやすくなります。
個人事業主がAIを仕事で使うときの注意点
AIは仕事を効率よく進めるための便利な道具ですが、使うときにはいくつか注意したいことがあります。
特に仕事で使う場合は、次の3つを覚えておきましょう。
AIの回答をそのまま信用しない
AIが教えてくれる情報は、すべて正しいとは限りません。
もっともらしい内容でも、情報が古かったり、間違っていたりすることがあります。
特に、
- 日付や金額
- 法律や制度
- 税金や補助金
- 商品やサービスの情報
など、間違えると困る情報については、公式サイトなどで確認するようにしましょう。
AIは「正しい答えを決めてもらうもの」ではなく、「自分の仕事を手伝ってもらうもの」と考えることが大切です。
個人情報や大切な情報の扱いに注意する
AIに仕事を手伝ってもらうときは、入力する情報にも注意が必要です。
例えば、お客様の名前、住所、電話番号、契約内容などを、そのまま入力するのは避けた方がよいでしょう。
具体的な情報がなくても相談できる場合は、
「A社」「お客様」「取引先」
などに置き換えて質問する方法もあります。
また、仕事で利用する場合は、使っているAIサービスの設定や利用条件を確認しておくことも大切です。
「この情報をAIに入力しても大丈夫かな?」と迷った場合は、大切な情報をそのまま入力しないようにしましょう。
AIが作った文章をそのまま使わない
AIに文章を作ってもらった場合も、そのまま使うのではなく、一度自分で読み直しましょう。
内容に間違いがないかを確認するだけでなく、自分らしい言葉に直すことも大切です。
特にブログやホームページでは、
- 実際に経験したこと
- お客様からよく聞かれること
- 自社の事例や実績
- 自分自身の考え
などを加えることで、その人や会社だからこそ書ける内容になります。
AIに文章の土台を作ってもらい、最後は自分の経験や言葉で仕上げる。
このように使えば、AIの便利さを活かしながら、自分らしい情報を発信できます。
まとめ|AIを仕事のアシスタントとして活用しよう
今回は、個人事業主におすすめのAI活用方法を紹介しました。
AIは、メールや文章の作成、アイデア出し、資料の下書き、ブログやSNS、ホームページの改善、情報整理など、日々のさまざまな仕事に活用できます。
難しく考える必要はありません。
まずは、
- メールの下書きを作ってもらう
- 自分で書いた文章を読みやすくしてもらう
- アイデアをいくつか出してもらう
など、身近な仕事から試してみるとよいでしょう。
ただし、AIに仕事をすべて任せるのではなく、最後は自分で内容を確認し、判断することが大切です。
そして、AIを使うこと自体が目的ではありません。
AIを使う目的は、時間のかかる作業を少し手伝ってもらい、自分にしかできない仕事に使える時間を増やすことです。
AIに任せられるところは手伝ってもらい、その分、本業やお客様への対応、商品やサービスをより良くするための時間に使う。
そんな「仕事を手伝ってくれるアシスタント」として、まずはできるところからAIを活用してみてはいかがでしょうか。